笑顔が大きく変わった治療
上顎前突矯正
この患者様は上下とも歯が並ぶための隙間が足りず、 特に下の糸切り歯は、入りないため押し出されて並んでいました(黄色い矢印)。
さらに上の前歯が出過ぎており、上下の前歯は噛んでも当たらないため、 噛むことができていませんでした。
このような場合、矯正治療では致し方なく歯を抜いて隙間を作って並べるのですが、 押し出された糸切り歯を抜くようなことはしません。
糸切り歯は前歯の中では根っこが太く、噛むために重要な役割を担っています。
どんなに変な場所に並んでいても、糸切り歯は原則的に治療で並べます。
代わりに、もう一本後ろの歯(小臼歯)を抜いて隙間を作り、 他の歯を並べるとともに、出っ歯状態だった前歯も引っ込める治療を行いました。
歯がきれいに並ぶことで口元がスッキリし、笑顔も大きく変わります。
歯を抜かずに治療することが理想です。
しかし、残った歯に健康に噛むという機能を与えてあげること、 自信を持って歯を見せて笑えるように、 歯を抜いて矯正治療をするという選択肢にご理解をいただければ幸いです。
BEFORE
AFTER
主訴:前歯が出ているのが気になる
診断名:著しいオーバージェットおよび叢生を伴う上顎前突症例
初診時年齢:21歳
装置名:マルチブラケット装置
抜歯非抜歯:抜歯
治療期間:3年2か月
通院回数:約38回
費用の目安:70 〜 75万円
リスク副作用:歯周疾患、う蝕、歯肉退縮、歯根吸収を誘発する可能性